全教一斉にをいがけデー

立教183年全教一斉にをいがけデーの中止について

 世界中に禍をもたらしております新型コロナウイルスは、5月末には全国に及んだ緊急事態宣言が解除され、その状況は改善しているように思われます。しかし、第2波、第3波が高い確率で発生することが懸念されていますように、ウイルスがなくなった訳ではありませんから、まだまだ予断が許せない状況であります。
 また、緊急事態宣言中に新しい生活様式が発表され、3密を避け、人の間隔を空けて身体的距離を確保することや、会話をする際は、可能な限り真正面を避けて大きな声を控える、またこまめな手洗い、マスク着用の励行などの提言を以って、感染を最小限に抑えることが求められ、宣言解除後も、これを継続しながら、新たな日常をおくることが呼び掛けられている昨今であります。
 こうした状況下にあって、「全教一斉にをいがけデー」の主たる活動である路傍講演、神名流し、街頭でのリーフレット配布、戸別訪問を、全国で期間を定めて一斉に行うことは、大変難しい状況にありますし、地域によっては、せっかくの布教活動が、逆効果になりかねない場合も出てくると考えられます。こうしたことを様々に検討した結果、今年の「全教一斉にをいがけデー」を中止することにいたしました。
 この決定は、あくまでも全国での一斉活動を取り止めることであって、にをいがけ活動そのものを中止することではありません。逆に今の状況をよい機会と捉えて、こうした状況下でも可能な布教方法を検討しているところであります。
 にをいがけもおたすけも、相手があって初めて成り立つものであります。そこで、この機会に人を見た布教、この人に にをい をかけようと、相手を見据えたにをいがけを目指したいと考えています。その為の手立てとして、未信仰の人を対象とした、にをいがけ動画の配信や、今までのリーフレットの再活用などの準備を進めているところであります。
 今年の「全教一斉にをいがけデー」は中止となりますが、この機会に、人を見たにをいがけを更に検討して、今後推し進めていきたいと考えています。どうかこの旨ご了解をいただきますようお願いいたします。

立教183年7月4日
布教部